子供同志のトラブル

子供同士のトラブル!児童福祉司に学ぶ納得の解決方法

自分の子供が他の子とのトラブルになったら皆さんはどうしますか?
被害者・加害者どちらも親はどちらもとてもつらい思いをしますが、スムーズに話し合いで決着がつくケースは意外に少なく、仲がよい友達関係でも、親の間には何かしらモヤモヤする気持ちが残ったり、その後疎遠になるケースが多いようです。

そうならないためには、お互いの親が納得できるよう、なにがあったのか明らかにすることが大切です。

トラブルの当事者の親のために、子供の心のプロである児童福祉士による指導のもと、話し合いによる解決方法を書きたいと思います。

スムーズな話し合いにするための3項目

親が何もかも決めてしまうより、子供の成長のためにも、なるべく話し合いをするようにしましょう。
順番に見ていきましょう。

①子供に話をきく

まずは、当事者である子供に話を聞きましょう。

POINT:

親は距離をおいて子供の話をさえぎらないように、たまに質問を挟む程度にしましょう。

事件が起きたらまず自分の子供に経緯を聞くと思います。
自分の子供に感情を移入するあまり、うちの子は少しも悪くないと思いたくなりますが、必ず気持ちの少し距離をとって客観的に話を聞くようにしましょう。
子供は自分の親には都合の悪いことは隠す傾向にあり、また女子の場合は思い込みも強いため、話半分に聞くくらいでちょうど良いのです。
ですが決して「半分しか信じてないよ」などとは言わないように…。
子供には「あなたの言うことは全て信じるよ」と伝えましょう。

子供の話の上手な聞き出し方

CHECK:

子供と同じ高さの目線に身を置く

親は向かいではなく、隣に座る

また、怖がらせたり、萎縮させては聞きたい事を聞くことが出来なくなります。
威圧感を感じさせないよう、子供と目線の高さを合わせましょう。

向かいに座ると子供の緊張も高まるので、なるべく隣に座り、肩を抱くなど、適時体に触れながら子供の気持ちに寄り添っている事をアピールしましょう。

POINT

何を話しても叱らない事を(親が)約束するのはとても大切です。
子供は正直に話すことで親に怒られるのではないかという不安を抱えています。
お互いの親が、子供が話すことについて、後から怒ったりしないという事を約束して安心させましょう。

②子供同士で話合う

ファシリテーター

CHECK:

ファシリテーター役の大人を配置する

原因・反省・改善方法を子供に考えさせる

ファシリテーターとは、会議などの司会進行を司る役割の事です。
子供の話は主語や時系列が抜けてわかりづらい事が多いため、なるべく置くようにしましょう。

建設的な話し合いにするためには

話し合うからには、お互いにこの後もよい関係をできれば続けたいと思っている事が多いでしょう。
そのためにはどのようなポイントが必要かを聞きました。

何がいま問題なのかを考えさせ、言わせる

言わせると、子供の話がとてもまとまりやすくなります。大事です。

子供に自ら考えさせるようにする

どうしても話がまとまらない時、親が子供の話し合いの行方を誘導したくなりますが、子供自身に感じさせ、考えるようにしないと、次回へ活かすことはできません。
話し合いがまとまらない可能性もありますが、自分自身で考えさせることは非常に重要なポイントなので、親が誘導しないようにしましょう。

(1)なぜこうなったのか【原因】

(2)その時どうすれば良かったか【反省】

(3)また同じことが起きたらどうすればいいか【改善方法】

を話し合いの中で考えさせましょう。
自分たちで話し合って考える経験は、問題解決能力を高めます。
話しているうちに整理がついてくるので、親はたまに質問するくらいに留めましょう。

③今後どうしたいのか考えさせる

話し合いの中で、子供達なりに何が原因だったのかが見えてくることでしょう。
お互いに納得したタイミングで、ファシリテーターは「では◯◯ちゃんは今どうしたい?」と聞きましょう。
ここで、「謝りたい!」などという発言がでればしめたものです。
ですが、なかなかうまくまとまらない時もあるでしょう。
それはそれで良いのです。

子供たちが自分で考え、自分とお互いの感じ方の違いを知ったとき、世界は大きく広がっていき成長に繋がるのです。

まとめ

子供のトラブルは実は成長につながる大きなチャンスを含んでいるので、そこから逃げずに関係改善へと取り組んでゆけるといいですね。

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